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発泡スチロールと環境の関係

発泡スチロールも工場製品である以上は地球環境への負荷が避けられません。ただ、他の素材と比較すると環境への悪影響が少ないのも事実なのです。というのも、発泡スチロールは原料となる石油製品が少なめ。通常のもので50倍程度に発泡させるため、大きな発泡スチロールもその実態は98%が空気となります。つまり同じサイズでも他の素材に比べて必要な原料が少なく、原料を生成する際のエネルギー消費などを抑えることができるわけです。

環境への負荷を同じく緩衝材として活躍するダンボールと比較してみると、エネルギー消費量は約半分。CO2排出量も3分の2程度、固形廃棄物発生量については10分の1以下という結果になりました。また、断熱性に優れることから建築材として用いることで地球温暖化ガスの原因となるCO2の発生を抑える効果も。断熱材として発泡スチロールを使用しない家と比較すると、1戸あたりのエネルギー削減量は18リットルポリ容器73缶分にもなるとか。加えて発泡スチロールは燃えにくいなどのメリットをもっています。

また、発泡スチロールは主成分が炭素と水素なことから、単独で完全燃焼させればダイオキシンなどの有害ガスを発生することがありません。そのため、地球環境に配慮したうえで処分することが可能です。発泡スチロールの燃焼時には黒い煙が発生するものの、これも有毒なガスではなく、石油製品であるために多くの酸素を必要とした結果発生するもの。炭酸ガスと水が発生するだけで残るのは少しの灰だけです。

ただ、ゴミの分別が不十分であれば完全に無害とはならない恐れもあります。発泡スチロールを処分する際は必ず自治体の指示に従って分別してから捨てるようにしてください。さらに、発泡スチロールの原料を発泡させる際も地球環境に悪影響を与えるフロンガスは使っていません。使っている発泡剤はブタン、ペタンといった炭化水素製品。フロンについては過去に一度も使われた試しがないようです。

他にも発泡スチロールはリサイクル先が多いことで有名ですね。きちんと分別していれば文房具などのプラ製品に再利用されたり、各種工場の燃料として利用されたり。いろいろな用途で生まれ変わります。このように発泡スチロールは環境へと配慮した素材。もちろん完全に無害なわけではありませんが、いかに環境への影響が少なめなのかはわかっていただけたと思います。便利な時代だからこそ環境へと配慮した生活を送っていきたいものです。

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