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発泡スチロールのリサイクル先・再利用法

私たちが回収ボックスなどに入れた発泡スチロールはどのような形でリサイクルされているのか、気になったことはありませんか。今回は不要になった発泡スチロールのリサイクル先や再利用方法について見ていきましょう。まず、発泡スチロールのリサイクル先には大きく分けて3つのものが存在します。「マテリアルリサイクル」は発泡スチロールを原料にすることでプラスチック製品を作り出す方法、「ケミカルリサイクル」はガスや油など燃料として再利用する方法、「サーマルリサイクル」は燃焼させて熱エネルギーを作り出し発電などに再利用する方法です。

マテリアルリサイクは最も分かりやすいリサイクル先かもしれませんね。具体的には文房具やデータ保存機器のプラスチック部分になったりするわけです。再生発泡スチロールという形で再度発泡スチロールとして利用されることもありますね。他にも建材や土木の現場で活躍することもあり、主に発泡スチロールを粉砕して再利用します。

ケミカルリサイクルは熱や圧力などを加えて燃料にする方法であり、化学工場で使われる燃料や、高炉で鉄を作成する際のコークスの代わりになったりします。マテリアルのように直接物になることこそないものの、燃料になって物づくりの支援をするのですから、これも立派な再利用と言えるでしょう。

最後にサーマルリサイクルについては熱エネルギーになるわけですね。熱エネルギーは発泡スチロールを成形する際に使われることもあります。つまり、古くなった発泡スチロールのエネルギーを借りて新たな発泡スチロールが誕生するわけです。どこか生命の営みに近いものを感じます。

さて、このようなリサイクル先をもつ発泡スチロール。自分はリサイクルボックスに入れていないから関係ないと思っている方は大間違いですよ。きちんと自治体のルールに従って分別してゴミを出していれば、回収されたのち特定事業者が発泡スチロールをリサイクルしてくれます。要はみかんの汁で溶かして処分でもしない限りは発泡スチロールは再利用されるということ。家電メーカーとの協力で家電製品に使用した後の発泡スチロールも回収されているようですね。

このように発泡スチロールは多くのリサイクル先をもった優秀な素材ですので、ゴミの分別はきちんとするようにしましょう。ちなみに、発泡スチロールの再利用は自宅でも行うことが可能。子供の自由工作に再利用する方も少なくないようですよ。

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